(今回は、岩手県宮古市浄土ヶ浜で環境にやさしい電気バスが岩手県内で初めて運行開始されたということで、乗車してきました。取材日:平成25年1月2日(水))

 

■岩手県初、排ガスを出さず地球温暖化防止策に寄与する電気バスが発車

(写真:排ガスを出さず環境への負荷が少ない電気バスが走り始めた岩手県宮古市の浄土ヶ浜。)

年の瀬も押し迫った平成24年12月26日(水)より、岩手県宮古市の宮古駅前から奥浄土ヶ浜までの区間(往復約11.1キロメートル)にて、排気ガスや二酸化炭素を出さない環境にやさしい電気バスが岩手県内で初めて運行を開始しました。

これは、同区間の路線バスを運行する岩手県北バス(岩手県北自動車株式会社)が国土交通省による「電気自動車による地域交通グリーン化事業」の公募を活用し、電気バス1台の導入を実現させたものです。

電気バスの運行は、1日4便、所要片道約20分、運賃片道210円(宮古駅前~奥浄土ヶ浜)で運行するものです。

三陸海岸を思わせるブルーに塗られた電気バスの車体には、岩手県を代表する景勝地浄土ヶ浜と本州最東端の地魹ヶ崎灯台が描かれており、背面には、この電気バスの運行の趣旨に賛同し協賛した団体や企業の名前が記されています。

電気バスが走る浄土ヶ浜は、岩手県を代表する観光地で陸中海岸国立公園内であることからも、地球温暖化防止策に寄与する環境への負荷が少ない電気バスの活躍が今後期待されます。

また、宮古市が推す再生可能エネルギーを導入した新たなまちづくり「スマートコミュニティ事業」への寄与も期待されます。

なお、岩手県北バスでは、自然界への排出を抑えるゼロエミッション自動車として環境性能が特に優れた電気バスを導入することにより、低炭素化社会の実現に向けて環境へ配慮した公共交通体系構築の推進、観光振興を図るべく国立公園内の周遊観光バスへの利用、ネイチャーガイドや震災学習ガイドといった体験型観光と連携した新たなエコツーリズム旅行パッケージの企画を行うことを目指すそうです。

また、同電気バスは、今年夏から秋の期間は、「浄土ヶ浜周遊観光バス」として、浄土ヶ浜ビジターセンターから奥浄土ヶ浜間の運行に充当される予定です。

 

■未来を感じさせる走りをみせる電気バス

(写真:三陸復興の思いを乗せ未来を感じさせる走りをみせる電気バス。岩手県宮古市浄土ヶ浜にて。)

この度、新しく運行を始めました電気バスに平成25年1月2日に乗車してまいりました。

電気バスは、外観も内装も普通のバスと変わりありませんが、駆動がモーターのため停車時も運行時も非常に静かで、乗ってみてその違いがハッキリわかります。

今までに感じたことががないその静かな走りに新しい未来の到達を予感させられます。

 

■環境にもお客様にも運転士にもやさしい電気バス

(写真:「三陸への復興応援を兼ねてぜひ乗りに来てください」とおっしゃる電気バス運転士鷹木芳嗣さん。)

この日バスを運転していた岩手県北バスの鷹木芳嗣運転士によると、「電気バスは、排気ガスを出さないため環境にやさしく、また、エンジンでなくモーターを使用しておりますので運転時の音も静かでお客様にとっても心地よく、さらに、運転時使うシフトレバーもオートマチックで運転しやすいので我々運転士にとっても快適です」とおっしゃっていました。

最後に鷹木さんは、「三陸への復興応援を兼ねて、ぜひ、この環境にやさしい電気バスに乗りに来てください」とおしゃっていました。

 

●参考リンク
電気バス運行開始のお知らせ(岩手県北バス)

 

(写真:岩手県を代表する観光地浄土ヶ浜への新たな足となる電気バス。岩手県宮古市浄土ヶ浜にて。)

 

(写真:電気バスの大きな窓からは浄土ヶ浜の美しい景色が堪能できる)

 

(写真:排ガスを出さす自然にやさしい電気バスが走り始めた浄土ヶ浜の景色)

 

※編集後記:被災地では、現在、生活の再建が急ピッチで進められていますが、このような時代を先駆けた新たな取り組みも少しずつ始まっています。本当に電気バスは、今までに感じたことがないその静かな走りに新しい未来の到達が予感させられます。三陸復興の思いを乗せ未来へ向けて走る電気バス。次はあなたが、その未来を感じてみてください。