(今回は、先日新規路線開通した夜行高速バス「岩手きずな号」の初便を利用した震災復興ツアーが早速催行されたと聞き、旅行主催の岩手県北観光の添乗員の方にお話しを伺いし、記事として皆様にツアーの模様をお伝えいたします。取材協力:岩手県北観光。平成25年4月5日。)

 

■ボランティア主体の体験型とは異なる震災教育主体の学習型ツアー「いわて三陸復興スタディーツアー」

 

震災からの教訓を多くの方々に伝えるべく、「けっぱれ東北ボランティアライナー」と称して震災復興ツアーを多数催行してきた「岩手県北観光」が、平成25年3月22日より、1泊4日(夜行高速バス2回)の行程で、「いわて三陸復興スタディーツアー」を催行。

今回は、今まで行って来たボランティア活動主体の体験型ツアーではなく、震災からの教訓を学び防災意識を高めるための「学習型ツアー」。

ちょうど3月22日より新規路線開通した「岩手きずな号」を利用し、東京発で、岩手県北部地域の三陸の被災企業・団体を回り、直接担当者からお話を伺う。

震災直後にボランティアに来た方を始め、「被災地の現状を直接知りたい」と初めて岩手県を訪れた方など学生から主婦まで、10代から50代までの方々が参加。

行程は下記。

3月22日(金)、夜行高速バス「岩手きずな号」初便にて東京出発。

3月23日(土)、久慈駅到着後「岩手きずな号」初便歓迎セレモニー、B級ご当地グルメ「久慈まめぶ汁」手づくり体験と食事、震災学習講演会(1)「もぐらんぴあまちなか水族館」、震災から復旧した「三陸鉄道」乗車、震災学習講演会(2)「ホテル羅賀荘」(宿泊)。

3月24日(日)、震災学習講演会(3)「NPO法人たのはたネットワーク」、震災学習講演会(4)「学ぶ防災」、震災学習講演会(5)「浄土ヶ浜パークホテル」(昼食)、(6)震災学習講演会「小が里商店」、「宮古市魚菜市場」で買い物、盛岡駅より夜行高速バス「岩手きずな号」で帰京。

3月25日(月)、早朝、東京着。

(参考資料:「いわて三陸観光復興スタディーツアー」 ご案内チラシ(PDFファイル))

以下、本ツアーの様子をレポート。

 

■1.久慈市民から温かな歓迎。「岩手きずな号」初便歓迎セレモニー。

3月22日(金)深夜に東京都内を出発し、ツアー参加者を載せた「岩手きずな号」初便は、翌朝、久慈駅前に到着。

久慈駅前では、「岩手きずな号」初便の到着を久慈市民が祝うお出迎え式が開催。

久慈市民から温かい歓迎を受けたツアー客からは、「心遣いが嬉しかった」、「初便の乗車は記念になった」などとという声が聞かれた。

 

■2.B級ご当地グルメ「久慈まめぶ汁」を手づくり体験

お迎え式後、ツアー参加者一堂、久慈の郷土料理、B級ご当地グルメとして有名な「久慈まめぶ汁」を地元の女性に指導を受けながら製作体験。

「久慈まめぶ汁」とは、クルミ団子が入った汁物。

参加者からは、「普段料理をしたことがなく大変だったが、地元女性のご指導によりなんとか上手くできた」などという声が聞かれた。

 

■3.木の樹脂でできた宝石「琥珀」を見学。「久慈琥珀博物館」

その後は、久慈市で産出される木の樹脂でできた宝石「琥珀」(こはく)を展示した「久慈琥珀博物館」 を見学。

館内にて、係員から長い年月を経て生成された琥珀についての説明を受ける。

 

■4.震災学習講演会(1)「もぐらんぴあまちなか水族館」

次は、震災による津波被害を受け移転再オープンした「もぐらんぴあまちなか水族館」を訪問。

宇部代表より、震災時の様子、現在、そして今後の展望を伺う。

水族館の再開にあたっては、お魚博士としておなじみの「さかなクン」も自身が所有する魚を提供するなど携わったという。

 

■5.震災から復旧した「三陸鉄道」乗車

その後は、震災から一部区間が復旧した三陸鉄道に乗車。

久慈駅から田野畑駅まで、車窓から北三陸の風光明媚な景色を堪能。

参加者は北三陸の自然美をカメラに収めた。

 

■6.震災学習講演会(2)「ホテル羅賀荘」

本日の宿泊地となった、震災から復活したホテル「羅賀荘」にて、従業員の方から震災時の様子から営業再開までのお話を伺う。

その後、ツアー参加者同士による意見交流会を開催し、発生が恐れられている「南海トラフ巨大地震」などのテーマについて話し合いがもたれた。

 

■7.震災学習講演会(3)「NPO法人たのはたネットワーク」

翌日は、まず初めに、グリーンツーリズム対象を受賞した「NPO法人体験村たのはたネットワーク」による震災語り部を伺う。

震災前と震災後の集落の比較写真などを用いたお話を聞き、津波被害の恐ろしさを改めて感じる。

 

■8.震災学習講演会(4)「学ぶ防災」

 次に、震災による津波被害により大きな被害を受けた宮古市田老地区にて宮古観光協会による「学ぶ防災」のお話を伺う。

世界一とも言われる防波堤があった田老を襲った巨大津波の恐ろしさに言葉を失った。

 

■9.震災学習講演会(5)「浄土ヶ浜パークホテル」

その後、宮古市の観光名所・浄土ヶ浜に隣接する浄土ヶ浜パークホテルに移動し、昼食後、浄土ヶ浜地区での震災当日の状況、現在までの復興の道のりを担当者から伺う。

浄土ヶ浜パークホテルが被災者の受入施設として機能した様子や、船長の機転により守られた浄土ヶ浜遊覧船のエピソードが紹介された。

 

■10.震災学習講演会(6)「小が里商店」

 次に、宮古市魚市場近くにある水産加工業「小が里商店」にて、震災発生から現在まので道のりを伺う。

被災し事業が苦しいながらも、従業員を一人も解雇せず経営してきたエピソードに参加者一堂思わず深くうなづいた。

 

■11.「宮古市魚菜市場」で買い物

最後に、宮古市民の台所「宮古市魚菜市場」にて、三陸で採れた海産物を買い物をし復興応援。

参加者一堂、三陸の復興を願いつつできる限りのお土産品を購入。

旅は幕を閉じた。

 

■第二弾は、4月27日(土)~28日(日)催行予定(盛岡発)

震災からの教訓を多くの方々に伝えるべく、「岩手県北観光」では、上記「いわて三陸観光復興スタディーツアー」の第二弾を平成25年4月27日(土)から28日(日)まで催行予定。

次回は、盛岡駅着(着地型ツアー)となり、首都圏からは、上記夜行高速バス「岩手きずな号」の他に、同夜行高速バス「ビーム1号」、東北新幹線を乗り継いでツアーに参加できるようになった。

 

■お申込み・お問い合わせ

岩手県北観光
盛岡本店 電話:0120-183-705(担当:中井)
東京支店 電話:03-3213-8467(担当:宮城)

参考資料:第二弾「いわて三陸観光復興スタディーツアー」 ご案内チラシ(PDFファイル)