「商売人として生きて行かねばならない」と語る木村トシ社長

 

震災翌日にはレシピ起こし

木村社長は、地震後、山田町中心部、山田湾を一望できる高台にある自宅へ避難。
波に飲み込まれる山田の街がハッキリと目に映った。その光景に声がでなかった。
高台にある自宅近くまで津波が押し寄せ、その後火事が発生し火の勢いは隣の家まで襲い
本当にギリギリのところで自宅が残った。震災後すぐに、自宅を避難所にして11名を保護。

その夜、山田高校で一週間ほど避難生活。商売人としての務めから、翌12日には、山田高校の避難所にて、
会社の心臓部ともいえる流されたレシピの書き起こしを行った。4月20日には、自宅前に小屋を建てて、商売を再開した。
原料は被災を免れた倉庫にあったものを使用し、道具は自宅にあった包丁、まな板、ザルなどを使い、手作業で行った。

 

商売人として生きて行かねばならない

震災により長年苦楽を共に味わった従業員を亡くしたのが辛い。言葉を交わさなくてもわかる間柄だった。
あまりにも大きなものを失って言葉にならない。震災により涙もろくなった。突然発作のように悲しみが襲ってくる。

しかし、商売人として生きていかねばならない。心の中に思っていることに囚われると落ち込んでしまうので、
深く考えず、目の前のやるべきことに集中した。やるべきことを言葉に出して、
やらなければならない状況を自らに作り出した。起きたものはしょうがない、どうしたらよくなるかを考えた。

 

負けねぇぞ

五人姉妹の長女として育ち、幼いころから負けず嫌いだった。自己犠牲の精神で何事も諦めずにここまで生きてきた。
震災によりたくさんのものを失ったが、絶対にあきらめない。商売人として絶対に負けない。

 

食べるとホッとする味

素材は三陸産、味付けに使う麹は八幡平産、醤油・味噌は岩手県産、米は遠野の契約栽培のものを使うなど、
昔から地産地消にはこだわってきた。お客様から「食べるとホッとする」と言われるほどの昔ながらのおふくろの味。
そんな木村商店の加工品をぜひ買いに来てください。そして、ご賞味いただき、大切な方への贈りものにもぜひ、
ご活用ください。

 

(2012年7月14日インタビュー)

 

木村商店での作業風景。

 

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